生前整理と老前整理
生前整理と老前整理について
生前整理と老前整理の違いの解説

近年、「老前整理」という言葉を耳にするようになりました。
老いる前に…つまり体力や判断力が衰えてきやすい70代・80代になる前に、部屋をすっきりと片付け、必要なものだけで快適に老後を過ごす、そのための準備・整理を「老前整理」といいます。
そんな「老前整理」が、今40代~50代の間で注目されています。
しかし、「生前生理」と何が違うの?と疑問に思われる方も少なくないかと思います。
こちらでは、「生前整理」と「老前整理」の違いや、老前整理とは具体的に何をすれば良いのか解説します。
「老前整理」とは
「生前整理」と「老前整理」の大きな違いは「家族や遺族のために行う」目的か、「自分のために行う」目的の違いです。
生前整理とは、自分の死後に残される遺族のために遺品や財産を分かりやすくまとめ、貴重品や骨董品など自分にしか価値の分からないものを遺族に伝えるための行為です。
詳しくは生前整理とは?をご覧ください。
対して老前整理とは、体力や判断力の鈍る前、「老いる」前に行う、自分の生活をより快適にするための行為です。
年をとるにつれ、捨てられない物や要らない物なのに取っておいてしまった物など、不要な物が増えてしまう方も多いと思います。
そこで、体力や気力、判断力があるうちに不要なものを整理・処分し、すっきりと片付いた部屋で快適な老後を過ごす為に、定年や子供が独立したタイミングなど、40代~50代になる頃などから老前整理を始めようと考える方が多いようです。
老前整理の進め方
老前整理のやり方や進め方など人によってそれぞれですが、ポイントは、
- ・一度に片付けようとせず、ゆっくり少しずつ行うこと。
- ・余裕のある日、時間のある日から始めること。
- ・荷物の少ないところから始め、徐々に多い場所へとステップアップすること。
を心がけると、スムーズに行えるようです。
引っ越しの荷造りなど期限が決まっているものではないので、「これはこんな思い出があったな。」など、思い出も一緒に整理するのも良いでしょう。
不要なものと残すものを決める
普段の片付けや大掃除でもネックになりやすいのが「物の仕分け」だと思います。
これはまだ使えそうだから…と残しておいて結局使わず捨ててしまったという経験ありませんか?
せっかく老前整理をしたのに物が減っていなければ意味がありません。
ですので「使える」「使えない」で判断するのではなく、「使うもの」「使わないもの」で処分をするか残すかを決めると良いでしょう。
まだ使えるけど普段の生活に必要のないものはリサイクルショップやバザーに出すのもよいでしょう。
いかがでしょうか?
老前整理は普段の掃除や大掃除と違い規模を大きくして家全体を見ることによって今まで見えなかったものや、気づかなかったものまで見えてきます。
思い出も一緒に整理しながら、やってみることをお薦めします。